DAYS

「DAYS」は、鉄板のおすすめ漫画です。高校サッカーの名門校が舞台ですが、主人公はサッカー経験者ではなく中学ではいじめられっ子で気が弱かったという設定。初心者だった主人公が名門校でレギュラーに選ばれるほど上達する、成長の過程が泥臭すぎて、そして人間味にあふれています。すぐになんでも出来るようなスーパー設定ではなく、最初の試合ではボールを追いかけることだけを考えるような、地に足のついた成長過程が描かれています。主人公の柄本つくしは、不器用で愚直なほど真っ直ぐな、鈍感王。全く結果が出なくて同期にバカにされても、愚直に走り込みや体づくりに取り組みます。

真っ直ぐにサッカーに打ち込み続けるつくしに、同期たちや先輩まで刺激を受け、チームと共に成長していきます。

つくしはチームがピンチに陥り、みんなの心が折れかかってる時にでも、ひとり負けない姿勢を崩さない超強いメンタルの持ち主でもあります。その姿にチームメイトは強く励まされる。でもそれは、いつもだれよりも地味な練習を欠かさないつくしだから、みんな希望を見出してしまうんだと思います。

つくしが初めてゴールをきめたときは、グラウンドにいるチームメイトだけじゃなくベンチも総動員でめっちゃ喜びます。3年の速瀬がつくしを肩車して「長らく待たせたな者どもー!!柄本がゴールを決めたぞ!!」と叫んで、涙が止まらないヤツもいます。試合中なのに。笑


試合の流れが変わるような局面ではあるけど決勝点でもない、けど「つくしがゴールを決めた」から、チームの士気がめっちゃ上がるのです。目立つ才能や派手さがあるわけじゃないけれど、だれもがきっとファンになってしまう、つくしはそんな主人公です。